ロレアルといえば高級化粧品として日本でも人気がありますね。
その創業家の直系であるリリアーヌさん88歳が、娘であるフランソワーズさんから資産の管理を後見されることになったそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111018-OYT1T01004.htm
ことの発端は、総額1兆7千億円相当の資産を持つ母リリアーヌさんが、交際相手の63歳の男性カメラマンに対し総額1千億円もの利権を譲っていたことが発覚したためだそうです。
高齢の資産家に若い恋人ができ、その恋人と資産家の子で資産を争うという話はよくある話ですが、それにしても、これだけ巨額の資産だとただ驚くばかりです。
裁判所の判断も興味深いところです。フランスといえば、徹底した個人主義の国ですから、成年後見は必要ないと主張する母を退け、娘に資産管理を任せる判断をしたのは珍しいのではないかと思います。(フランスの成年後見制度に詳しい方、フォローいただけると嬉しいです)
フランスは、相続税も重く、富裕税制度もあるので、資産家にはかなり税負担の重い国なのですが、この辺りも判決に影響しているのかもしれません。