スポーツバッグの横に大きく“NIKE”マーク、ところがジッパーは“adidas”ロゴ。
開会式目前のオリンピック村でエジプト選手が、他国選手のナイキ製品との違いに気がつき、偽ナイキ騒動が大きく報道されました。

偽物取引は商標法違反として罰せられます。支給したエジプトオリンピック委員会は、市価の半値という安さに飛び付いて中国系商社から購入したが、エジプト内のナイキショップ製品がほとんど中国製のため偽物とは思わなかったそうです。

オリンピックの晴れ舞台なのに、みっともないとか、いろいろ批判はあるようですが、オリンピック選手といえども、メーカーから競技ウェアやグッズが支給されるのは知名度のあるごく一部の選手だけ。大部分の選手は自費で揃えなければいけません。まして民主化運動で混乱が続いてきたエジプトですから、オリンピックに選手団を送り出すだけでも大変な苦労があったと思います。エジプト頑張れ!

驚いたのは、ナイキの対応の早さです。
偽物騒ぎが報道された7/25のわずか2日後、7/27の開会式に間に合わせてエジプト選手団、19種目に出場する113人の代表選手に届けているのです。しかも、エジプト側が正規料金を支払うと申し出たにもかかわらず、無償で。
コメントも「エジプト選手が本物を着用して競技に打ち込めることに喜んで協力する」と心憎い限り。
意思決定、ロジスティックまで行き渡った対応、プレス対応、まさに国際レベル。
宣伝効果は計り知れません。

もちろんナイキは宣伝効果を第一に考えています。
オリンピックは、競技中のコマーシャルは控えめにする方針ですから、とりわけウェアやグッズをアスリートへ提供する方法は、有力な宣伝活動手段です。
メーカーがアスリートにウェアやシューズを提供するのは、アスリートの活躍によってブランドを浸透させその価値を高めることができるからです。この費用は広告宣伝費として経費処理でき税金を抑えられます。なお、メーカーが製造した商品を提供した場合には、製造にかかったコスト(原価)分が広告宣伝費となります。

頑張れ! エジプトのアスリート。応援してます!
でも男子サッカー準々決勝、8/4日本対エジプトは日本を応援しますね。

※広告宣伝費とは、不特定多数の人々に対して、商品・製品の売上増加、企業のイメージアップ及び知名度向上等の販売促進の効果を期待して行う費用をいい、該当するものは損金処理ができます