住宅購入や不動産投資で失敗しない-指標の活用

住宅購入や不動産投資に役立つ指標をご紹介します。
東京証券取引所が発表している東証住宅価格指数です。
この指数は、東京、神奈川、千葉、埼玉そして首都圏(4都県)の中古マンションの取引価格をもとに算出されています。

今回の発表された、2011年12月指数値では、東京が81.82、神奈川78.20、千葉67.30、埼玉69.55、首都圏78.31となっています。これは2000年1月を100とする割合ですから、東京であれば同レベルの中古マンションが2割弱安くなっていることを示しています。首都圏の4都県であれば、千葉の落ち込みが大きくなっています。千葉は11年前に比べて約33%も低くなっています。千葉では東日本大震災の被害が比較的大きかったことも影響しているのではないかと考えられます。

この指数は、住宅を購入したり、不動産の投資する際には、その判断材料としも活用できます。
東京や神奈川では、大きく値下がりしていないことがわかるため、リセールバリューも手堅いことがわかります。自分で住むための住居を買うのであれば、リセールバリューが高いと手放すときの損を少なくすることができますから有利です。
千葉や埼玉では、リセールバリューが低くなっているため注意が必要ですが、逆に言えば手ごろになってきているという見方もできます。リーズナブルであれば、賃貸用として購入し賃料を稼ぐ方法が適しています。

なおこの指数は、4都県ごとの大まかな傾向を見ることには向いていますが、同じ都内や県内でも人気の有無、利便性の有無によってエリア毎に大きく差がありますから、実際に投資する際にはより細かいチェックは必要です。

(参考)この指数の算出方法
既存マンションの同質性を有すると判断される物件を対象として、成約年月日、成約価格、所在地、築年月日などのデータ項目についてリピート・セールス法を用いて算出。リピート・セールス法は欧米で主流の算出方法であるため各国比較が可能となる。

データは東証住宅価格指数(試験算出)から引用

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